住戸の電気容量不足でお困りではありませんか? みなさまが安全で快適なマンションライフを送られるためにも、マンション全体の電気容量アップをお勧めします。
電気容量増設の必要性 築年数が経過したマンションでは、各住戸で使用できる電気容量が30アンペアまでの場合が多く、必需品である電化製品の同時使用でブレーカーが落ちるなど、日常生活に不便を感じておられるところがよく見受けられます。また、オール電化への人気が高まり、電気容量の大きいIHクッキングヒーターなどを無断で設置されるところも増えてきました。このような状況において、各住戸で分電盤の取り替えを行うと、系統幹線(電線)が容量不足となり、停電してしまうことになります。
安心・安全・快適な暮らしを維持していくうえでこれからのことを考えると、共用幹線(電線)のサイズ(容量)を太くして電気容量をアップすることが不可欠です。また、設備改修の際には、マンション全体として安全性を確保するためにも、各住戸の分電盤までを含めた施工をお勧めします。
電気容量増設のメリット
マンションの電気容量アップを図ると、安全性に加えて利便性も大幅に向上し、資産価値の維持・向上にも貢献するなど、様々なメリットが期待できます。
- ELB(漏電遮断器)によりトラッキングや漏電による火災の心配がなくなります。
- 室内配線の増設に伴い、ブレーカーが落ちることが少なくなります。
- IH機器の設置が可能となり、火を使わないので高齢者やお子さまにも安心です。
- 電気式床暖房が設置できます。電気容量が制限されるマンションでは、ガス温水床暖房のみ設置が可能でしたが、電気・ガスをお好みに合わせて自由にお選びいただけます。
<IH導入の必須条件>
IHクッキングヒーターなど200Vの電化製品を新たに設置するときは、必ず専用回路を設けることが義務づけられています。この工事自体はすべて専有部分内で行えますが、マンションでは総電気容量が決まっていますので、1住戸だけで大量に電気を使うことはできません。そのため既存マンションにおいては、管理規約(使用細則)などで各戸での分電盤の取替は同容量に限定するなど、リフォームやIH導入に制限を加えているのが一般的です。必ず事前に、書面による管理者の同意を得てください。
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